ブログネタ
空ノ写真 に参加中!

FUJIFILM X-E1 / Voigtlander NOKTON 50mmF1.1

 雪を踏みしめて帰る時、星が綺麗だったので気合いで手持ちで撮ってみました。LightRoomでちょっとノイズ除去と黒レベルなどを調整しましたが、X-E1の高感度画質はすばらしいですね。一応ISO6400で撮っています。

 今日こんなのを撮ったのは、オリオンの右肩に赤く輝くベテルギウスに目がとまったからです。

 ベテルギウスは今すぐにでも超新星爆発が起こってもおかしくない星です。人類が今まで経験したことのない近い距離でそれが起ころうとしています。

 超新星爆発が起きるとどうなるのか。丁度この前NHKのコズミックフロントでやってたんですが、最大で満月の約100倍もの明るさで、3ヶ月くらい輝き続けるそうです。白夜のように異常に明るい夜が続く日々が訪れます。楽しそうです。

 しかし素晴らしい天体ショーと喜んでばかりはいられません。超新星爆発が起きると自転軸方向にγ線バーストという現象が起こります。約640光年という近距離で超新星爆発が起きてもしγ線バーストが地球を直撃したら、オゾン層は破壊され、地上には有害な紫外線が降り注ぐようになってしまうと予測されています。
 しかしながら近年の研究で、ベテルギウスの自転軸は地球から20度くらいずれていると分かったそうです。直撃はなさそうで一安心ですね。


 それにしてもベテルギウスを見ていると、地球という奇跡の星が、正に奇跡のように極めて危ういバランスの中で、運良く生命の星で居られるのだな。というのをいやでも感じてしまいます。

 前にコズミックフロントでやっていた中性子星が太陽系に接近した場合の破滅のシミュレーションや、ナショナルジオグラフィックチャンネルでやっていた地磁気が弱くなっている事等を見ていると、如何に人間が栄え、後生に沢山の知を残しても、宇宙規模の何かが起こると、一瞬のうちに全てが無になってしまうという事が、現実として起こりうる事に戦慄を覚えます。

 年末に読み切った「宇宙のランドスケープ」という本では、「人間原理」を考えたくなってしまう程の偶然を、10の500乗またはそれ以上の膨大な可能性の一つであると考えています。ありとあらゆる可能性を試した中で、人間という種族が文明を持てた宇宙がその中に偶々あったというのなら、知的生命が生まれる前に消滅するシナリオや、もしかしたら知的生命体の居る星に中性子星が接近して全てがチリとなるシナリオもあるかもしれない。そしてそのシナリオ(宇宙)は自分がいる宇宙かもしれない。

 最近ふとした瞬間に、ついそういうことを考えてしまうのです。もはや哲学の領域に近いような考えが頭を過ぎってしまいます。でも実はそんな感覚を楽しんでいたりします。宇宙論、量子論に興味を持って20年くらい、延々とそのジャンルの本を読み続けています。今やオリオン座を見上げることから、自分自身の存在の意味にまで考えが飛躍するような頭になってしまいました。これから先も色んな事が解明されていき、色んな本が出版されるでしょう。それを一冊でも多く読んで、自分がどういう考えになっていくのか。そんなことを少し楽しみに感じるようになってきました。

 というのが、今日オリオンを見上げて思った事だったりします。